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昨日世界中で僕が一番頭の上がらない女子?そうオカンの爪を磨いてみた。50年近く生きてきてはじめてオカンの爪を磨いたね。(ホント親不孝な息子です)いつものようにベットに横たわるオカンは、日に日に、話す言葉も元気になっていつものようにうるさくなってきて、嬉しいやら、うっとうしいやら複雑な心境なんだけど。話し出すと止らないというのは、元気になってきた証拠なのかな? あれしたか?これしたか?と言い続けるオカンをいつものように聞いたフリしながら、おもむろに「ちょっと手出せ」といって何にも説明せずに磨き始めた。 久しぶりに見つめるオカンの手は、シワシワで小さくて、爪も竹の表面みたいに縦に筋がいっぱい。 ああ苦労かけてるんだよなと思いながらも、そんな事を言い出せない不祥のムスコは、ぶつぶつ何か言ってるオカンの手を黙って掴んでシコシコ磨き始めた。 最初半信半疑で見ていたオカンも、多少光り始めた自分の爪先見てビックリ!! アンタこんな事仕事にしとるんか?と聞くから、「カアちゃん僕はデザイナーなの、これ本業にしたらプロの人に怒られちゃうよ。単に趣味だから」とごまかしながらなんとか10本の爪磨いたんだ。 オカンまんざらでもなく嬉しそうだったな。 病院でオカンの世話してくれてる医療スタッフの人々や、毎日見舞いに来てくれてオカンの洗濯物やワガママをすべて聞いてくれている、僕の妻や、休日をすべてつぶして、オカンのところにいつもいる僕の弟に比べるのが恥ずかしいほど、ほんの些細な事しか出来ない僕は、自分の無力感をごまかしながらもオカンの爪を磨くのよ。 いつもの日常には、数えきれないほど膨大なお世話があるけど。それ全部が感謝なんだよね。
by tamd2
| 2011-04-02 09:02
| ジブン
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